山下公園心理療法室

神奈川県横浜市中区山下町82-3 シタラビル402
TEL:045-212-3212
FAX:045-212-3212

あなたの依存はどれですか?

テレビ、インターネット、ゲーム、携帯メール、ギャンブル、煙草、H、ショッピング、・・・。

もし、本当はしたくないのにしている、あるいは他にやるべきことがあるのにできなくなっているなら、それは・・依存症。

※アルコールと薬物に関する依存に関しては、当療法室では対応できません。専門医の診断を受け指示にしたがってください。但し、いわゆるアルコール中毒と診断されるレベルにはいたらないアルコール依存に関しては対応可能です。できれば先に医師と相談の上ご来所ください。
「もうウンザリ」「脱けたいのに脱けられない」、そんな依存症を成り立たせているものは3つ。

1)心の空虚と時間の空虚
2)習慣
3)将来展望の欠如

1)心の空虚と時間の空虚
メールやネット依存の場合が特にそうですが、本当の原因は寂しさかもしれません。あるいは、何かで落ち込んでいたり、心の奥底に、指摘されればようやくそうかもと自覚できる微かな怖れや不安があるのかもしれません。これらを、ここでは「心の空虚」と名付けておきます。他の依存の場合でも、人の心は「時間の空虚」に耐えられず、常に刺激を求め、空虚を刺激で埋めていこうとします(時間の構造化)。メールで寂しさを紛らわすのも、酒で落胆を消そうとするのも、みな同じ、何かを埋めようとしているのですよね。
・・・
本当は、長期的な視野に基づいて建設的な作業をした方がいいのに、建設的な作業には地道な努力がつきもので、そして地道な努力には刺激がありません。そこで、つい受け身でも簡単に手に入る刺激に手を出し、手軽であるがゆえに毎日のように繰り返し、はまっていきます。刺激さえあればとりあえず落ち着くのが心ですから・・。

2)習慣
さて、習慣の力と意志の力、いつも勝つのはどっちですか?・・ご存知の通り、意志は習慣に負けます。ある心理学者によれば、実行=習慣×(やる気+目標の魅力)です。習慣はかけ算で働くのでとても強力。依存対象とは違う方向にやる気があっても、習慣力がないので、結局は依存習慣に負けてしまいます。一般に、依存とは、悪い習慣(悪癖)の別名、つまり習慣そのもの。独りでは脱けられないもの。

3)将来展望の欠如
鶏と卵ではないですが、心の空虚の根っこに、将来の展望がなくて今を漂っている、ということがあるかもしれません。これ、もっと突き詰めると「何にせよ私は存在している。これでいい」という自己存在に対する絶対的な安心感の欠如といってもいいかもしれません。まあ、この突き詰めた考え方はとりあえずさておき、未来が見えないと、今を手軽な刺激で埋め、そうするとまた未来が遠ざかり、という繰り返しになっていきます。将来展望を発掘・再発見あるいは新造することが大切になってきます。


当療法室では上の3つに働きかけていきます。また、家族や周囲の人間関係における共依存などが原因になっている場合もあるので、その場合は家族療法的な面談・指導を行います。
催眠はヒットすればかなりの効力がありますが、ヒットするしないは、ある程度クライエントさんの準備状態(レディネス)にも依ります。私が、こんな状態なら改善できる、と自信をもって臨める人は、
1)体、人間関係、人生を壊し、一からやり直したい、と心底思っている人
2)本当はやりたくないし、むしろ嫌いなのに、ただ習慣的にはまっている人

逆に、正直に申しあげて、良くなる可能性が低い人は、
1)他人から言われて依存をやめようとしている人
2)依存対象そのものにまだかなりの愛着があって、そのマイナス面が分からない人。

分かりますか?上と下の違い。当室では、面談の際に簡単なチェックを行い、催眠が効く可能性が低すぎると判断した場合、お断りする場合もあるのでご了承ください。

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